井の中の蛙、大海を知らず
「井の中の蛙」という考え方がある。しばしば、世の中の事を知らない。
悪口・相手を見下す言葉として使われるが、住んでみなければその住みやすさは
わからない。案外、広い外の世界より、井戸の中の方が広かったりするんではないだろうか。
結局、本人の心持ち次第ということなのだろう。
井の中の蛙という格言
「井の中の蛙、大海を知らず」という格言は、中国の故事が由来で作られた言葉らしい。
最初の「井の中の蛙」という言葉が有名で、ここだけがよく聞かれるのでこの言葉の
真意を知らない人も多いはず。
この格言、全文は・・・
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る」
これが全文。後半の文章の「空の深さ」は{空の広さ}や{天の高さ}など、
バリエーションがあるらしいが、おおむね、言ってる内容は同じらしい。
前半部分の意味としては
「狭い世界に閉じこもっていると、広い知識が得られないよ」
という意味で、後半が
「でも、狭い世界で一つの事に集中するのも悪くないよ~」
という意味。
今だからこその「蛙」
この格言、現代社会をよく現してるな~と思う。
広い世界に出て見聞を広める。これはもちろん、大切な考え方だと思う。
ただ最近は、この格言の後半部分。こちらの考え方も見直されている気がする。
狭い場所で、一つの事(仕事でも、趣味でも、遊びでも、暇つぶしでも)
にのめりこむ。こういう生き方も案外、悪くないんじゃないかな~と。
昔は小学校で「友達100人出来るかな~」みたいな考え方が主流だったが、
最近では、「いや別に、友達ってそんなに要る?」みたいな意見もある。
「広く浅くよりも、狭く深く」みたいな価値観も「アリっちゃアリ!」
になっていている様なカンジ。
大切なのは「どう暮らすのが本人にとって一番いいか」ということ
なんではないだろうか。
他の事を一切見ずに一つの事に没頭し続ける。興味ないことは全部無視で
他の人の意見も極力受け流す。死ぬまで好きな事だけする。
それはそれで、幸せな生き方なのではないだろうか。
これまでは、そんな生き方が難しかったのだろう。
知識を得て生活の糧にしなければ、日常もままならない様な
時代が長かったので、井戸の外に出る他なかった。
でも、知識が溢れている現代では、こういう、良い意味での
「自分勝手」な生き方が出来るようなったんではないだろうか。
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